目的に応じた中国語講座の使いわけ
近江商人は近江をベースにしながら、他国に行商に行っては新しい取引先を開拓していきました。
訪れた土地での毎年の取引が大きくなってくると、貯えた資産を使って他国にも庖を聞くというビジネスを展開するようになっていきました。
彼らは故郷を離れて異国の地に商品を持参し、初めて会う顧客から信用を得てビジネスをしていたわけですが、彼らの軸としていた言葉に、「三方よし」という言葉があります。
「三方よし」は「売り手よし、買い手よし、世間よし」の意味であり、取引の当事者である売り手と買い手のみならず、社会のためになるべきであるということを表しています。
激しい交渉に対時していると、どうしても視野が狭くなりがちですが、ロジカルなプロ脳の片隅に「三方よし」という軸を持っていれば、ビジネスを長く続けられますし、いつか必ず感謝されることがあります。
V(以下vC) は、設立されたばかりの企業に対し、その製品やビジネスモデルを検討するととによって投資を行うことを事業にしています。
vcは事業計画書の段階から投資を行うととろもあれば、ある程度、企業が育ってから投資するととろもあります。
ただの紙である事業計画書に多額のお金を投資するのは非常に勇気がいることです。
しかし、VCはその経営者の人柄やキャリアを見極めたうえで、事業計画書を吟味し投資を行います。
私が複数のvcに聞いたところでは、「もちろん事業計画書はきちんと検討するけれど、経営者と話をして何か違和感があれば投資はできないね」という方が多いようです。
なかには外部の調査機関に経営者の経歴をチェックさせるととろもありますが、経験豊かなvcであれば、自分の直感を信じて判断を下すことが多いでしょう。
ところでとうしたベンチャー投資では、投資をする前はさんざん経営者を質問攻めにして、そのビジネスの検証を議したり、ダメ出しをしたりするのですが、投資を行った後は褒めてみたり、怒ってみたりと手を変え品を変え、経営者にがんばってもらいます。
そして、vcは自分が投資するときは低い株価で投資したいので、株価を下げる交渉をギリギりまで経営者とすることになります。
vcのビジネスの基本的な仕組みは、まだスター卜したばかりの会社の株を安く買って大きく育て、高い株価で売るということなので、当然ともいえます。
面白いのは、vcが自分で投資をした後に、次の投資家が入ってくるときは、今度は経営者とvcが一緒になって株価を高くしようするととろです。
vcからすれば自分の持っている企業の株式の価値が上がるのですから、vcが株式を取得した後は、企業が株式を発行する際は株価が高ければ高いほど嬉しいわけです。
立場が変われば交渉におけるインセンティブも全く変わっていくというお話でした。
人的資本とは、知的労働者であるプロフェッショナルが付加価値を生み出すためのスキルや経験といった要素の集合ですが、ビジネス・プロフェッショナルが企業の生み出す付加価値を分析するのと同様に、自分の人的資本のモニタリングをすべきです。
プロフェッショナルの人的資本は個別の組織に依存せず、持ち運び可能なものです。
たとえば、他の企業に転職すると役に立たなくなってしまうようなスキルではなく、組織を選ばずに付加価値を創造できるのが人的資本力なのです。
東京のある金融機関で数千億円の資産を運用する20代のプロフェッショナルの方に「20代前半なら、どんな人を雇いたいですか?」と聞いたときの回答はこうでした。
「企業価値評価のスキルや関係法令の知識、英語力などのコミュニケーション力があるのは当たり前だとして、放っておいてもやってくれる自立心のある人がいいですね。
あと欲を言えば、時流を読むセンス。
そしてグローパルなインサイト(洞察力)とローカルなインサイトのバランスが良い人。
でも実際に採用するときは、チームプレイができるかどうかという人間性を一番重視しています」また、ある外資系コンサルテイング会社の方は「自分が勝負していく核となる能力や個性が、1分間くらい会話しただけで伝わるような凄みや迫力がある人」と答えています。
この回答を聞くと要求が高すぎると思うかもしれませんが、実際に普通の日本人の20代でこういう人はたくさんいます。
こういう人に共通するのは、自己責任で何でも楽しそうに好奇心を持って取り組んでいるところです。
自分の環境にグチを言ったり、人のせいにしたりするタイプの人ではありません。
また、プロフェッショナルであることに年齢は関係ありません。
「私はこの道10年です」と言っても、同じようなl年を10回やった人もいますし、1年間でも毎日、新しい発見を岨鴫して、何年分もの経験にしている人もいるのです。
この章では、若きプロフェッショナルが人的資本力を考えるうえでのヒントを提示していきます。
新卒の就職活動の時期には「自己分析」と称して、自分の強みや弱みを考えた人も多いと思いますが、むしろそうした自分のスキルのモニタリングは、働き始めた後こそ必要なものです。
プロフェッショナル・ファームではレビューといって、その年次に合わせた能力が備わっているかをメンター(指導係)と話し合う機会が設けられています。
自分の人的資本力のモニタリングと言っても、大仰なものではありません。
下記のような簡単なSWOT分析を自分に当てはめるだけでも可視化できます。
SWOT分析は、企業の内部の経営資源、外部の経営環境を考えて、強み、弱み、機会、脅威の4つの要素に分けるものですが、強み、弱みといった定義が暖昧で、実務では大して分析の役には立ちません。
しかしながら、自分の長所や短所などを書き出すくらいであれば、ちょうど良い軸になります。
下記のようなSWOT分析の図に自分の能力を書き出してみましよう。
この図を基にして、同僚などに客観的意見をもらうと、より理解は深まります。
私は自分の部下に一日でSWOT分析の図に書き込むように頼んで、その後に一緒にキャリアプランを話すことがあります。
この図の中で重要なのは、もちろんOpportunity(機会)です。
将来的にどんな機会が考えられるか? どのようになりたいか? という内容が入るのです。
こうして自分の強みや弱みを書き出したら、次に考えるべきは自分のキャラクターです。
これはまさに自分が他の人にどんな風に記憶されたいのかを考えることです。
せっかく人的資本力について検討しているところですが、私は人間の能力にはそれほど差がないと考えています。
よく米国人が「別にロケットサイエンスじゃないよ」という言い方をしますが、確かに本書で扱っている内容も、ロケットサイエンスのような先端科学からは程遠い、誰でも身に付けられる平易な知識ばかりです。
また、ビジネスにおいても様々なところでコモデイティ化が進んでおり、たいていのことはコンピュータがやってくれたり、海外で安価にできたりします。
コモデイティ化とは正確には、製品や技術の差別化ができなくなり価値が低下して一般化してしまうことを指します。
コモデイティ化が進むなかで、自分が代替されないようにするためには自分のキャラクターを知ることが大事です。
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